英文メール – 英語でフォーマルに合意を示すテクニック

 相手の意見に同意を示すとき、”Sounds good.” 「いいね」, “That makes sense.” 「なるほど」というような反応は多くの方が使っていると思います。しかし、ビジネスシーンにおいて、顧客や上司の意見に対して同意を示すときにはカジュアルで失礼にあたるのでは? と悩む学習者が「英語便」にも多くいらっしゃいます。失礼にならないようにフォーマルに同意を示すには、どういえば良いのでしょうか?

 以下、フォーマルに合意を示す方法について例を挙げてご説明します。Eメールでのご利用シーンを挙げていますが、オフィスでの会話でも応用できます。ぜひ覚えておいてください。

相手の意見に同意する

以下は、クライアントや上司の意見に対して同意を示す例文です。受信メール、返信例と順に確認してください。

FROM: Your manager
TO: You

Hi Jennifer,
Thank you for helping me interview the sales assistant candidates today. I think that Ms. Smith was the best in the interviews and that we should offer her the job. What do you think?

FROM: You
TO: Your manager

Hello James,

1. I agree. Ms. Smith was absolutely the most prepared. She knew a lot about our company and her answers were well-considered.

2. I believe so. Ms. Smith was very professional and she would fit into our team well.

3. Absolutely / Definitely / Without doubt. Ms. Smith was the most polished candidate.

 I agree. 「賛成です。」 I believe so. 「そう確信しています。」Absolutely.「その通りです。/おっしゃるとおりです。」 Definitely. 「もちろんです。 / その通りです。」 Without doubt. 「間違いありません。」は、いずれもフォーマルに相手の意見に同意する言葉です。しかし重要なことは、上記の例のように後続で論理的な理由を足して相手の意見を正当化するということです。丁寧な合意の言葉でも、”I agree.” のみの反応ではぶっきらぼうで失礼な回答と思われる可能性があります。

※ 実際のオフィスでは、同僚や上司とのやりとりで、I agree.と簡単なメッセージが送られてくることもあります。常に相手との距離感を考えながら適切な表現を使うようにしましょう。

日程や場所などの情報に合意を示す

相手の意見ではなく、ミーティングやインタビューなどで、日程や場所について聞かれたときに合意する例です。以下は、会社から面接に呼ばれたときの例です。

FROM: CEO of ZYX Company
TO: You

Hi Jennifer,We’d like to invite you to an interview at our Ningyo-cho Office. Does Tuesday at 10am work?

FROM: You
TO: CEO of ZYX Company

1. Thank you for the invitation to interview. I would be delighted to attend. Tuesday at 10am suits me well. I look forward to meeting you.

2. Thank you for the invitation to interview. I would be delighted to attend. Tuesday at 10am works for me. I look forward to meeting you.

3. Thank you for the invitation to interview. I would be delighted to attend. I can attend on Tuesday at 10am. I look forward to meeting you.

4. Thank you for the invitation to interview. I would be delighted to attend. Tuesday at 10am is agreeable/suitable/convenient for me. I look forward to meeting you.

 suit は「合う、適合する」という意味で、suit for me で「私に都合が良いです」という意味になります。work for me も「私に都合が良いです」という意味でよく使われる表現です。 I can ~ は「出来ます」ということで同意を示しています。agreeable 「喜んで~します」、suitable 「都合が合っています」、convenient 「都合が良いです」も便利な表現ですので覚えておいてください。

相手の反論や指摘事項に合意する

相手が自分(または自分の会社)に対して反論している、または相手からこちらの誤りや行き違いを指摘された場合、それを認めるときはどんな言葉を使えば良いでしょうか?
ストーリーが分かるように、以下メールではなく対話式で説明しています。

Jennifer: I strongly believe that if we aim for the Southeast Asian market in 2018, our sales are bound to exceed our targets.

Manager: But Jennifer, haven’t we just had a new competitor start doing business in Southeast Asia?

Jennifer: You’re absolutely right.「100%正しいです。」

Jennifer: That’s a very good point.「それはまったく正しいご指摘です。」

Jennifer: You’ve raised an interesting point.「(自分の気づかない)新しい観点を指摘してくれました。」

Jennifer: I agree that this is an issue.「あなたの指摘の通りだと思います。」

 このケースでも、ただ自分の考え違いや過失を認めるだけではプロ意識が欠乏していると思われる可能性があります。たとえば以下のようにセンテンスを続けて自分の見解を示すことで、より丁寧で完成された文章となります。

(例1)I had not thought about this new competitor. Let me come back to you with some ideas on how we can make sure our sales are larger than theirs.

(例2)I must admit I had not considered this. I’ll undertake some research immediately to find the best strategy to defeat them in the market.

同僚や親しい間柄の人に対してはカジュアルな合意もOK

実際、同僚や親しい間柄の人に対しては、職場でも以下のようなカジュアルな同意が使われています。

Sounds good.
That makes sense.
That’s true.
That’s right / You’re right.
Yeah, / Sure,
Yes,

 上記はフォーマルではなくても、同僚や近しい相手、場面によっては問題ない、またはセーフな表現といえます。ただし、日本語でもメールの返信で「そうですね」と1語だけ返ってきたら冷たい感じがすると思います。忙しい中にも、同意の後、一言添える習慣をつけるとコミュニケーションがより円滑に進むと思います。

 以上、英語で様々な場面で同意するテクニックをご紹介しました。これらの表現を抑えておけば、大抵の場面でフォーマルに、また自然に同意を表すことができるようになると思います。 楽しみながら、実際に使ってみてください!

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