Be vs Become – 混乱しやすい単語用法

英文法・語法

 Be と become の使い分けについては、英語便メンバーからもよくご質問があります。2つの単語は意味が近いのですが、「この場面ではこちらを使う」というルールがあります。以下順にみていきましょう。

一定期間続く状態を示すBe、イベント・状態の変化を示すBecome

まず、以下の2つの文を見てください。別々の人が書いた英文です。

(A) One day, I’ll be a doctor.
(B) One day I’ll become a doctor.

 どちらの英文でも、日本語では、「いつか私は医者になります/なりたいです。」という意味になります。 また、どちらの文を読んでも「この人は今は医者ではなくて、将来のどこかで医者になるのだろう」と推測できますね。では、2つの文の違いは何でしょうか?

(Be と Become使い分けのルール)

Be は一定時間続く状態(a continued state)を示します。一方、Becomeはイベント・状態の変化(change of a state)を示します。

説明を読んでもなかなかピンとこないと思います。順にみていきましょう。

 まずは(A), (B) のセンテンスを書いた人を想像してみましょう。
現在、この人(以下仮に男性とします)は、まだ医者ではありません。中学生かもしれませんし、医学部の学生かもしれません。つまり、現状を表すと、

Right now he is (=be) not yet a doctor.
今のところ、彼はまだ医者ではありません。 => 一定期間続く状態を示すBe

 そして、医者になるというイベントを迎えるまで、学生である状態が続きます。

He will continue to be a student until his state changes. => 一定期間続く状態を示すBe

 そして医者になるというイベントを迎えます。

At that point he will become a doctor.
そして彼は医者になります。=> イベント・状態の変化を示すBecome

 そして、その後は学生でない状態が続き、医者である状態が続きます。

After that point he will no longer be a student, he will be a doctor.
その時点より、彼はもはや学生ではありません。彼は医者になります。=> 一定期間続く状態を示すBe

 ここで、はじめの(A)(B)に戻ってみましょう。「医者になる」彼の野望はどちらも同じですが、「状態を見ている」か「具体的なイベントを見ている」という違いがあります。

(A)One day, I’ll be a doctor.
「医者であるという状態を見ている」 => 子供が、将来の夢として語っている / 将来は定まっていないけれど医者になりたいと思っている という想定の文章です。

(B)One day I’ll become a doctor.
「医者になるという具体的なイベントを見ている」=> 正式な医者になるために、勉強をしている、または具体的な準備をしている という想定の文章です。

※ 次のステップに進むための変化(イベント)のために、何かをしなければならない、しなければばらなかった、したいと望んでいる というシーンではbeよりもbecomeを使うのが適切です。

クイズ

 では、クイズにチャレンジしてみてください。少々難しいかもしれませんが一緒に考えてみましょう。

私の友人Garyとその妻Yukariが「どこの温泉に行くか」について口論しています。

場面1:私は2人が口論している隣に座って、たまに相づちを打ったりしています。
Garyが急に私に向かって“What do you think?”と尋ねます。

私は驚いて答えます。
I don’t think I want to ( C ) involved in this. It’s nothing to do with me.

場面2:2人が口論を始めたとき、私はドアの外にいました。ドアを開けて中に入り2人が口論している場面を見ます。Gary が急に”What do you think?”と私に話しかけます。

私は驚いて答えます。
I don’t think I want to ( D ) involved in this. It’s nothing to do with me.

さて、上記のCとDにはBeとBecomeのどちらが入るでしょうか?

=> 答えはC=be、D=becomeです。

 なぜなら、場面1では私はすでに会話に参加しています。(I was (=be) involved already)話題には関わりたくないと思っていても、会話に参加する状態は継続しているのでbeが適切です。
=> I don’t think I want to be involved in this.

 場面2では、会話には参加していない状態で尋ねられたので、会話に参加したくない=状態を変化させたくないという状況ということで、becomeが適切です。
=> I don’t think I want to become involved in this.

 以上、BeとBecomeの使い方について解説しました。BeとBecomeどちらを使っても文法的には成り立ち、意味も近いです。しかし、上記のルールを抑えておくことで、場面により、より適切で自然な英文を書くことができるようになると思います。Good luck!