“Staff is”と”Staff are”の使い分け – 文章スタイル向上のヒント

英文法・語法

  単語Staffは集合名詞で、Staffsと複数形で使われることはありません。しかし、動詞は”Staff is” または”Staff are”の両方が利用可能です。文法的にはどちらも正しいのですが、意味合いにより使い分けが必要です。以下、Staff is とStaff are の使い分けについて説明させていただきます。

Staff is – (グループとしての・すべての)スタッフが~

 “Staff is” とstaffを単数扱いするのは、スタッフを「1つのグループ」としてとらえる場面です。「すべてのスタッフが~である・~している」という意味で考えてみてください。”The staff is”の類似表現には、”the team is”、”the committee is”、 “this person is”がなどがあります。

The staff is responsible for coordinating the event.
スタッフは、イベントの調整に責任がある。

The staff is working diligently to complete the project.
スタッフはプロジェクトを完了させるために熱心に働いている。

※ 以下のような「あるグループの中全員」というときもstaff isを使います。

The most senior member of staff is responsible for the schedule.
大部分のベテランスタッフはスケジュールに責任があります。

Staff are – (それぞれの)スタッフは~

 “Staff are”とstaffを複数扱いするのは、スタッフをグループの中の個々のメンバーとして意識する場面です。「それぞれのススタッフが~である・~している」という意味で考えてみてください。”The staff are”の類似表現には、 “the employees are”、 “the members are” などがあります。

The staff are attending a training seminar.
スタッフはトレーニングセミナーに参加している

※ 上記の場面では、The staff members are ~ と記述すると意味がより具体的になります。

The staff are responsible for different departments within the organization.
スタッフは、組織のそれぞれの異なる部門に責任がある。

The staff are meeting to discuss the upcoming changes.
スタッフは、将来の変更を話し合うために集まっている。

※ 上記のサンプルで、staff isを使うと「すべてのスタッフが同じミーティングに出席している」という意味合いになります。しかし、「それぞれのスタッフが違う意見を発言するために集まっている」という意味合いを出すにはstaff areを使う方がより自然な文章になります。

  “Staff is”と”Staff are” は文法的にはどちらも正しく、絶対にどちらかでなくてはいけないということでもありません。大切なのは「文章の書き手がどういう意味を伝えたいのかということを考え動詞を選択する」ことです。 Good luck practicing this difference!