TOEFLやGREで導入されているMSTとは?
 近年、GREやTOEFL Essentialsなどで導入されているのが、MST(マルチステージ・アダプティブ方式:Multistage Adaptive Testing)です。
 従来の試験では、受験者全員が同じ問題を解きます。一方、MSTでは回答状況をもとに次の問題の難易度が変化します。つまり、テストを受けながら、あなたのレベルに合わせて出題が自動調整される仕組みです。
✅ TOEFL iBTでも、2026年1月からListening・ReadingにMSTが導入予定です。
MST導入のメリット
MST導入のメリットとして、
• 適切な難易度で回答できるため、「難しすぎる/簡単すぎて測れない」というミスマッチを防ぎ、スコアの信頼性が向上する
• 不要に広いレベルの問題を解かなくて済むため、試験時間の短縮や、受験者の心理的負担軽減につながる
ということがあります。MSTは、ただシステム的に便利なだけでなく、より公平で正確な評価の実現を目指す方式と言えます。
ライティング試験でのMST適用例(仮想イメージ)
以下、ライティング試験をMST方式で出題する場合の例を示します。はじめのステージでは、標準難易度の問題が出題され、ステージ1の解答の出来具合により、次のステージに出題される問題の難易度を変更します。(出題内容やステージの振り分け方は、各試験により異なります)
Give one piece of advice and explain why it is useful. (2–3 sentences)
Where will you take them and why? (2–3 sentences)
- 経験ベースの説明
- 理由を短く明確に
What activity should it offer? Explain why. (3–5 sentences)
- 日常的なテーマ
- 明確でシンプルな説明
as well as in-person meetings? Give reasons and an example. (4–6 sentences)
- 抽象度の高いテーマ
- 論理展開・一貫性重視
今後の試験対策はどうする?
どの試験がどのタイミングでMST形式に移行するかは不透明ですが、ある日突然「同じ試験でも形式が変わっていた」という状況も十分ありえます。では、どのような対策が必要なのでしょうか?
次回の記事では、「適応型試験(MST)に強くなる学習法」を具体的に解説します。
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