TOEFL Academic Discussionとは?形式変更の理由と対策

はじめに:TOEFLライティングが大きく変わった!

 2023年7月、TOEFL iBTのライティングセクションに大きな改訂がありました。長年続いてきた Independent Writing(独立型ライティング) が廃止され、代わりに Academic Discussion(アカデミック・ディスカッション) が導入されました。
 新形式の対策はもちろん重要ですが、今回は「どうして形式が変わったのか?」という疑問に答え、変更の背景と対策ポイントをわかりやすく解説します。

Independent WritingとAcademic Discussionの違いは?

 ライティングの形式や必要スキルも大きく変わりました。簡単にまとめると「長文エッセイ」から「対話型の短文応答」へと進化しました。

項目 Independent Writing Academic Discussion
形式 自分の意見を30分でエッセイにまとめる 教授や学生の投稿を読み、10分でディスカッションに参加する形で回答
必要スキル 論理的構成力・長文執筆力 短時間での要約力・即応性・他者意見を踏まえた応答力
特徴 一方的なエッセイ形式 実際の大学授業やオンラインフォーラムに近い形式

なぜIndependent WritingがAcademic Discussionに変わったのか?

1. 試験時間の短縮と集中力への配慮

 従来のTOEFL iBTは試験時間に約3時間を要していました。変更後は全体で約2時間に短縮され、Writingセクションも 30分→10分 になりました。これは受験者の集中力や時間制約を考えた改訂であり、「短く、簡潔に、本質的なスキルを測る」方向への転換込みの変更です。

2. 対話型スキルの重視

 Academic Discussionは、教授からの問いかけとそれに対する複数の学生回答を踏まえる形式。「オンラインフォーラム参加」を模しています。 この変更により、「一方的な意見の展開」ではなく「相手や他者の視点を踏まえて発言する力」が重要視されるようになりました。この変更により、「一方的な意見の展開」ではなく「相手や他者の視点を踏まえて発言する力」が重要視されるようになりました。

3. 採点の公平性と一貫性

  一件、テスト形式は大きく変わりましたが、ETSの研究では、新旧タスクのスコアに高い互換性があることが確認されています。つまり、ETSが求めるスキルを大きく変更したということではなく評価基準は同じまま、形式だけが現代的にアップデートされたといえます。

4. 現代教育との親和性

 オンライン授業や掲示板ディスカッションが当たり前になった今、TOEFLもこうした実際の大学学習スタイルに寄せています。大学入学後に役立つスキルを測る試験へと進化したのです。

試験対策はどう変わる?

 Academic Discussionの試験対策では、以下のようなことを気に留めておく必要があります。

1. 時間で意見をまとめる練習をする
→ 2〜3文で明確に主張+理由を述べるトレーニングがおすすめ。
2. 他人の意見を引用しつつ自分独自の考えを展開
→ 「I agree with Student A because…」のように言及すると高評価。
3. 完璧な長文よりも簡潔さを優先
→ 語数よりも論理性・即応性が重要。

具体的な学習方式や、解答のヒントは後続記事でご案内させていただきます。


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