Have Been vs Have Gone – 混乱しやすい英語表現

英文法・語法

 当記事では、「~へ行った」という意味においての、Have been と Have goneの使い分について説明しています。

Have beenは行って帰って来た、Have goneは行ったきり

 まず、以下の2つのセンテンスの意味の違いを考えてみてください。

(A) He has been to Canada.
(B) He has gone to Canada.

 日本語では(A)(B) どちらも「彼はカナダヘ行きました。」という意味になりますが、(A) のhave beenを使ったセンテンスは、彼はカナダヘ行ったが既に帰って来ていることを意味しています。(He has visited Canada. と同じ意味です。)一方(B) のhas goneを使ったセンテンスは彼はカナダヘ行って、まだカナダに滞在している状況を意味しています。(He is visiting Canada. と同じ意味です。)

He has gone to Canada several times. というようなセンテンスが使われることもあります。彼は何回かカナダヘ行きそして、現在はまだカナダにいるといった意味合いになります。

「行ったことがある」経験を表すときはHave been

 中学校の英語の授業で習った方も多いと思いますが、「〇〇へ行ったことがある」とう意味においては常にhave beenを使います。

A: Have you ever been to Sapporo?
札幌へ行ったことがありますか?

B: Yes, I have been to Sapporo around five times.
はい。札幌へは5回くらい行きました。

または、

B: No, I haven’t been there yet.
いいえ。まだそこへ行ったことがありません。

日常会話の例

 最後に復習として、以下の日常会話の例で確認してみましょう。

AndrewがMarkの家を訪ねたところ、奥さんのJaneが出てきました。

Andrew: Hi Jane. Is Mark here?
やあJane。Markいる?

Jane: No, he’s not here. He has gone to the supermarket.
いいえ、いないのよ。スーパーへ行ってるの。(そしてまだ帰っていません)

Janeとおしゃべりしながらしばらく待っていたらMarkが帰ってきました。

Mark: Hi. I have been to the supermarket. I bought some wine.
やあ。スーパーへ行っていたんだ(そして帰ってきました)。ワインを買ったよ。

 覚えてしまえば、使い分けは簡単ですね。ぜひ覚えておいてください。