当記事では英検準1級の要約問題の攻略法を解説します。
「200語の英文を読んで、60-70語にまとめる」――この課題は一見シンプルですが、どこを拾ってどこを削るかで大きく点差がつきます。
この記事では、減点されないための4つのポイントを含める解答作成 をわかりやすく解説し、練習問題を使って模範要約まで示します。これを読めば「どこを探せばいいか」が明確になり、自信を持って取り組めるようになります。
英検準1級要約問題とは?
課題形式は?:与えられた約200語の英文を60-70語の英文にまとめる
採点基準をまとめると?:指定された語数に要点を落とさず含める、不要な情報を入れない、自然な英語でまとめる
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👉 ポイントは「原文をすべて圧縮する必要はない」こと。必要な部分(要点)を拾い、それ以外は切り捨てる判断が合格のカギです。 |
まず全体像:3段落→4ポイントの見取り図
英検準1級の要約文は、多くの場合「3段落構成」です。要約では、本文のすべてを圧縮するのではなく、採点で重視される4つのポイントを過不足なく含めることが狙いになります。下の色とアイコンを手掛かりに、どの段落から何を押さえるかを先に把握しましょう。
🟥 段落1 → (1) メインテーマ/懸念の提示
🟩 段落2 → (2) 具体例・影響(問題の中身)
🟨 段落3 → (3) 課題-1 + (4) 課題-2
※ 1対1で完全対応しない場合がありますが、色とアイコンを目印に「どの箱から拾うか」を素早く判断します。
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4つのポイントを押さえる(段落別ガイド)
段落1 🟥 ポイント(1):メインテーマ/懸念を読み取る とくに後半に置かれやすい懸念・問題提起を押さえるのがカギ。 |
段落2 🟩 ポイント(2):具体例や影響(問題の中身)をつかむ 因果関係(何が原因で何が起きるか)を短く一文で。 |
段落3 🟨 ポイント(3):課題-1 と ポイント(4) 課題-2 の2つのポイントを読み取る 内容は、「対応と結果」または「現状とさらなる懸念」などパターンが変わることもあります。いずれもストーリーの中の2つの事象展開を押さえることが重要。 |
実践例:文化遺産保護の記事を要約してみよう
では練習問題をやってみましょう。
Instructions: Read the article below and summarize it in your own words as far as possible in English.
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原文より4つのポイントを読み取ってみましょう。
🟥 段落1 → ポイント(1) メインテーマ
「1980年代以降、各国が文化財保護のために芸術作品修復へ投資を拡大」
狙い: 「世界的に保護強化」が主メッセージ。
要約では: 資金投入や修復事例の列挙は短縮し、政策の方向性を押さえる。 |
🟩 段落2 → ポイント(2) 利点の具体例
「芸術が誰にでも開かれ、文化遺産を次世代に残せる点が評価」
狙い: 「平等な享受」「文化継承」というプラス面を短くまとめる。
要約では: 詳細な表現は省略し、利点の大枠だけ書く。 |
🟨 段落3 → ポイント(3) 課題1+ポイント(4) 課題2
「有名作品ばかりが修復対象、無名作品や小規模所蔵は支援不足」
「結果、文化遺産の一部のみ保存、残りは劣化の危険」
狙い: 「修復対象の偏り」「未保存作品が残る」という負の側面を押さえる。
要約では: 短く「格差・課題」として表現する。 |
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実際の試験では、読みながら短いメモを残しておくことも有効です。
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以下が、上記4つのポイントを含めて要約したサンプル解答です。(66ワード)
減点を避ける見直しポイント
減点を避けるために必ず以下の点をチェックしましょう。
□ 4つのポイントを含んでいるか
□ 重要でない部分(修復事例の細部など)が書かれていないか
□ 原文の表現をそのまま写していないか
□ ワード数は60~70語か
□ 文法や冠詞の誤りがないか
上記、要約問題で何を要約すればよいかを説明させていただきました。後続記事「英検問題要約のコツ」では、具体的な要約のテクニックをご説明させていただきます。
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