大きな音を表す英語表現 – 形容詞(耳をつんざくような、耳障りな、かん高い)

 当シリーズでは、大きな音を表す英語表現を3回にわたってご紹介させていただきます。
第1回は、耳をつんざくような、耳障りな、甲高いといった意味を表す形容詞のご紹介です。以下の例文ではそれぞれの語が入れ替え可能な場面もあります。それぞれの単語の特徴や読み手が受けるニュアンスをつかんで、場面に応じたベストな語を使ってみてください。

耳をつんざくような – Ear-splitting / Piercing / Deafening

 耳をつんざくような音、かん高い音、また耳が痛く感じるような鋭い音を表すときは、ear-splitting, piercing, deafening といった形容詞がよく使われます。以下、例文です。

Jenna screamed. Her voice was ear-splitting.
Jennaは悲鳴を上げた。彼女の声は耳をつんざくようだった。

The sound of the whistle was piercing.
その笛の音は耳をつんざくような音だった。

 Deafeningには「(一時的な)聴力の喪失を起こすほど」という意味があります。Ear-splitting, piercingと日本語の意味はだいたい同じなのですが、どちらかというと、爆発音などが聞こえて一瞬何か起きたかわからない、身の危険を感じるような大きな音を聞いたときなどによく使われます。

The sound of the explosion was deafening.
その爆発音は、耳をつんざくようだった。

耳障りな -Jarring

 大きな音にかかわらず、何かをしているときに突然何かの音に妨げられる、不意な音により驚いたようなときにはjarringが使えます。英和辞書では一般に「耳障りな、神経に障るような、不調和な」という意味で説明されています。

The jarring alarm woke me up from my nap.
うるさいアラームで昼寝から目が覚めた。

 ※ jarringは音だけではなく、乗っていた電車が急停止した時のショックや、また「揃っていない気持ち悪さ」を表すときにもよく使われます。

Utilizing different fonts between pages can create a jarring feeling.
ページ間で違うフォントを使うと不調和感が出ます。

かん高い・金切り声の – Shrill

 金切り声や、かん高い音は shrillを使って表現できます。音量が高い音だけでなく、恐怖映画で幽霊が出てきたときの叫び声やキーキーという高い音に対しても使われます。

She was so angry. Her voice turned into a shrill scream.
彼女は本当に怒っていた。彼女の声は金切り声の叫びに変わった。

 以上、大きな音や声を表す形容詞をご紹介させていただきました。当シリーズの2回では、
大きな音を表す名詞をご紹介させていただきます。

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