場面別willと be going toの使い分け- 実践で学ぶ英文法

英文法・語法

英語便(https://www.eigobin.com/)英語便 講師Leigh Norrie

 willとbe going toは、どちらも未来のことを記述するときに使われます。相互に入れ替え可能なこともありますが、基本的には場面による使い分けが必要です。以下、実際のシーンを使って説明させていただきます。

おおまかなルール

 まずはじめに、willとbe going toを使い分けるおおまかなルールについて説明します。

Willは自発的に決めたこと – willは、自発的に決めたことに対して使われます。今思いついたことや、現在考えていることも含まれます。

(例)
A: I do apologize, I’ve forgotten my wallet.
B: Don’t worry, I’ll pay.

A: すみません。財布を忘れました。
B: 心配ありません。私が払います。

Be going to は計画されていること – be going to は計画やすべきことがすでに決まっていることに対して使われます。

(例)
A: Any plans for the holidays?
B: Nothing special. I’m just going to stay home and do some jobs around the house.

A: 休日に何か予定ある?
B: 特にないよ。ただ家に居て家の事をやるつもりだ。

※ willとbe going toの両方が当てはまる場面もあります。例えば、以下のようにプランについて、いろいろ思いめぐらせている状況です。
A: Any plans for the holidays?
B: I’m not sure. I think I’ll probably just stay home and watch some TV.
B: I’m not sure. I think I’m probably just going to stay home and watch TV.

A: 休日に何か予定ある?
B: 決めてないよ。たぶん家にいてテレビでも見ていると思う。

場面別の使い分けルール

 上記のおおまかなルールには例外もあります。以下の場面別使い分けルールを理解しているとさらにパーフェクトに使い分けができるようになります。

Willの場面ルール Be going toの場面ルール
Making an offer (提案する)
You look tired. I’ll finish washing the dishes if you like.
疲れているようですね。よければ皿洗いを引き受けますよ。

Making a promise(約束する)
Don’t worry, I will keep it a secret.
心配しないで。秘密は守ります。

Making a quick decision(その場で決める)
A: Sorry, I have to go.
B: OK, I’ll call you later.
A: ごめんなさい。もう行かないと。
B: わかった。後で電話します。

Plan already made(すでに決められている予定)
Did I tell you I’m going to travel around Australia next month?
来月オーストラリアを旅行するって伝えましたか?

Signs(予兆)
Get off! The chair’s creaking. It’s going to break!
降りて! 椅子がギシギシいってる。壊れるよ!

 上記のルールを踏まえて場面別に確認してみましょう。(A),(B) どちらが正しいかまず考えてみてください。

場面1 : 田舎の小路を歩いています。黒い雲が遠くに見えました。あなたが言います。

(A) Oh, it will rain.
(B) Oh, it’s going to rain.

正解 : (B)
Oh, it’s going to rain.
おや、雨になるね。

 この場面はbe going to ルールのSign(予兆)に当てはまります。一見、Oh, it will rain. も正しそうに思えるのですが、willルールのMaking a quick decision(その場で決める)には当てはまらないため、be going toを使う必要があります。

場面2 : 車を運転していたら、バス停に、バスを乗り過ごした同僚が見えました。
あなたはバス停に車を寄せて声をかけます。

(A) Don’t worry, I’ll give you a lift home.
(B) Don’t worry, I’m going to give you a lift home.

正解 : (A)
Don’t worry, I’ll give you a lift home.
心配しないで。家まで送っていくよ。

この場面はwillルールのMaking an offer (提案する)に当てはまります。

場面3 : ゴールデンウィークに何をするか友人から聞かれました。出かける予定はないので家で映画でも見ようと思っています。

(A) I’ll probably just watch some movies on Netflix.
(B) I’m probably just going to watch some movies on Netflix.

正解 : (B)
I’m probably just going to watch some movies on Netflix.
たぶん、ただNetflixで映画を見ていると思う。

少々ややこしいですが、「予定がなくて家にいること」がすでに決まっているため、be going to ルールの Plan already made(すでに決められている予定)に当てはまります。

場面4 : あなたの娘が算数の宿題ができなくて悩んでいます。夕食後に見てあげる約束をします。

(A) It’s ok, I’ll help you when we finish dinner.
(B) It’s ok, I’m going to help you when we finish dinner.

正解 : (A)
It’s ok, I’ll help you when we finish dinner.
大丈夫。 夕食が終わったら見てあげます。

この場面はwillルールのMaking a promise(約束する)にあてはまります。

場面5 : あなたの好きなテニスプレーヤーが試合中に捻挫しました。テレビを見ながら言います。

(A) She’ll lose now.
(B) She’s going to lose now.

正解(B)
She’s going to lose now.
彼女は今回負けるね。

この場面はbe going toルールのSign(予兆)に当てはまります。

場面6 : テスト中に同級生があなたの答えをのぞき見しています。あなたは言います。

(A) Stop it or I’ll tell the teacher’.
(B) Stop it or I’m going to tell the teacher.

正解(A)
Stop it or I’ll tell the teacher.
やめて。さもないと先生に言いますよ。

この場面はwillルールのMaking a threat(脅す)に当てはまります。

 willとbe going toは入れ替え可能な場面もありますが、ルールを覚えておくことで、正しい使い分けが簡単にできるようになります。 Now I’m going to put the kettle on and have a cup of tea (already planned a few minutes ago).