単調な英文表現からの脱却 No.2 -「読み手を変えるだけで英語が変わる」ライティングの新習慣

 今回は、英文を単調な表現から脱却させるためのシリーズ第2回です。

※ 第1回記事は以下よりお読みいただけます。
=> 単調な英文表現からの脱却 No.1-同じテーマで文体を変える練習法

 英文を書いていると、気づかないうちに文章が同じトーン・同じ構成になりがちです。
その大きな原因の一つが、「読み手(Audience)を意識していないこと」 にあります。

同じテーマでも、「誰に向けて書くのか」を変えるだけで、語彙・文体・構成は驚くほど変化します。
この記事では、この練習法を便宜的に “Audience Awareness トレーニング” と呼び、
読み手を「仲間」「SNS読者」「説明を求める人」の3タイプに設定した例をご紹介します。

1. Peer(仲間・友人)向け:共感が伝わる等身大の文体

 まずは「仲間・友人」に向けて書くことを想定します。
このタイプでは、次のような特徴が自然と強くなります。

  • 正直な気持ち
  • 個人的な経験
  • カジュアルな語彙

以下、「なぜ私は毎日の学びを大切にしているのか」:Why I value daily learning という題材で例文を示します。

Why I value daily learning
Honestly, learning something every day keeps me motivated. Even small things—like a new word or a tip from a book—make my routine feel more meaningful. When I skip a day, I feel like something is missing, so daily learning has become a habit that supports my mood and confidence.


なぜ私は毎日の学びを大切にしているのか
正直に言うと、毎日何かを学ぶことで私はやる気を保つことができます。
たとえ小さなことでも――新しい単語や、本で見つけたちょっとしたヒントのようなものでも――日々の生活がより意味のあるものに感じられます。
1日でも学ばない日があると、何かが欠けているように感じるので、毎日の学びは私の気分や自信を支えてくれる習慣になっています。

説明する女性

例文では「気持ち・体験」に焦点が置かれ、親しみやすい語り口になっています。
仲間を想定することで、読み手と同じ目線で話すような自然な文体になります。


2. Social Reader(SNS読者)向け:興味喚起・カジュアルで読みやすい文体

SNS やブログのように、不特定多数の読者を想定する場合は、次のポイントを意識します。

  • 読者を巻き込む導入
  • シンプルで読みやすい構成
  • 軽いストーリー性

同じ題材で、SNS 読者向けの例文を見てみましょう。

Why I value daily learning
Have you ever noticed how one small idea can change the mood of your entire day? That’s why I try to learn something new every single day. It doesn’t have to be big—just a thought, a phrase, or an insight from someone I admire. These little discoveries make my days richer and often give me a fresh perspective. Daily learning isn’t a rule for me; it’s the spark that keeps me growing.

なぜ私は毎日の学びを大切にしているのか
たったひとつの小さなアイデアが、その日一日の気分を変えてしまうことってありませんか?だからこそ、私は毎日なにか新しいことを学ぶようにしています。大きなものである必要はありません。ちょっとした考え、ひとつの表現、尊敬する誰かから得た気づき――そんな小さな発見で十分です。これらの小さな発見が、私の日々を豊かにしてくれ、しばしば新しい視点を与えてくれます。毎日の学びは「守るべきルール」ではありません。それは、私を成長させ続けてくれる小さな火花のようなものなのです。

説明する女性

例文では「読者への問いかけ」で始まり、体験とメッセージを組み合わせて興味を引きつけています。
「読み手はあなたを知らない人」と意識することで、自然と わかりやすく魅力的な英語 になります。

3. Information-seeking reader(説明を求める読者)向け:フォーマルで客観的な説明力

 最後は、自分が「説明者・先生・発表者」となり、「説明を求め、内容を理解しようとしている」相手を意識して書くパターンです。

アカデミック調にしすぎる必要はありませんが、次のポイントを意識してみてください。

  • 論理的な構造
  • ややフォーマルな語彙
  • 客観性を意識し、過度に主観に偏らない表現

同じ題材で、説明的なスタイルの例文を見てみましょう。

Why I value daily learning
Daily learning is important to me for three main reasons. First, it helps me build knowledge consistently, which makes long-term skill development more efficient. Second, learning something new every day keeps my mind active and improves my ability to focus. Finally, regular learning provides a sense of progress, which increases motivation and supports personal growth. For these reasons, I consider daily learning an essential part of my routine.

なぜ私は毎日の学びを大切にしているのか
毎日の学びが私にとって重要である理由は、主に三つあります。第一に、継続的に知識を積み重ねることができ、それが長期的なスキル習得をより効率的にしてくれます。第二に、毎日新しいことを学ぶことで頭が活性化し、集中力の向上にもつながります。そして第三に、定期的に学ぶことが「前進している」という実感を与え、やる気を高め、自己成長を後押ししてくれます。これらの理由から、私は毎日の学びを自分の生活の欠かせない一部だと考えています。

説明する女性

三つの理由を挙げた体系的でわかりやすい文章になっています。
このスタイルは、資格試験のエッセイやプレゼンテーションでも力を発揮します。

まとめ

読み手を変えるだけで、英語の表現力は一気に広がります。
文体に深みが生まれ、テーマに応じて「使い分ける引き出し」が増えていきます。

“Audience Awareness” は、英語の文章力を高める強力なトレーニングです。
ぜひ日々の学習や添削提出に取り入れてみてください。

読み手の設定は自由です。
たとえば小学生向けに書く練習や、ニュースを海外の人に伝えるつもりで要約する練習なども、文章のスタイルが大きく変わるため非常に効果的です。

説明する女性

・英語便のツールもぜひ活用してください。
(例)友人向け:メッセージ送信/SNS読者向け:日記作成/説明を求める人向け:公開エッセイ など


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