当記事では、代名詞Noneの使い方を実際によくある添削例を使って説明しています。
Noneは代名詞
まずはじめに、noneの意味を確認しておきましょう。Noneは「no ~」の代名詞で、not one =「どれも~ない」、not any =「少しも~ない」と同じ意味になります。Noneは、人、もの、アイデアなどあらゆる物の代名詞になることができます。また、指すものは加算名詞、不加算名詞どちらでもかまいません。
以下の例文を見てください。
(A) Tom tried to find the right vocabulary for his essay, but no vocabulary came to mind.
(B) Tom tried to find the right vocabulary for his essay, but none came to mind.
「トムはエッセイで使う適切な言葉を探そうとしていたが、何も思いつかなかった。」
(B)の文では、(A) のno vocabularyの部分が代名詞 noneで置き換えられています。
None of ~の構文
Noneは、「None of + (名詞、代名詞)」の形でよく使われます。例を見てみましょう。
None of his friends knew what had happened to him.
彼に何が起こったか、彼の友達の誰も知らなかった。
Noneはあらゆるものの代名詞となりえるため、基本的には動詞の単数・複数は「noneが何を指しているのか」に従い使い分ける必要があります。どちらも適用できる場面においては、以下の慣習により使い分けてみてください。
フォーマルな文章では、単数動詞が一般的に使われています (フォーマル) None of that surprises me. 一方、会話などのカジュアルシーンでは複数動詞を使うことが多くなっています。 (インフォーマル) None of the products have been tested on animals. |
Noneを使ったよく見られる誤り・不自然な表現
次にメンバーのライティングでよく見られるnoneを使ったよくある誤り・不自然な表現を添削例でご紹介させていただきます。
(添削例1)
There was an earthquake and luckily none no one was injured.
地震があったが、幸運にもけが人は出ませんでした。
No one , nobodyの意味においては、通常noneは使われません。 |
(添削例2)
She doesn’t remember none any of us.
彼女は私たちの誰も覚えていなかった。
否定文においては、noneではなくanyを使います。 |
(添削例3)
We sat down at the table, just the two of us. None Neither of us said anything.
私たちはテーブルで座った。私たち2人だけだった。どちらも何も言わなかった。
2人、2つの事象などにおいて「2つのうちのどちらも~でない」という意味においては、noneではなくneitherを使う方が自然です。 |
(添削例4)
None of the members in my group caused any trouble.
私たちのグループメンバーには誰も問題なかった。
noneを名詞の直前に置くことはできません。かならず none of + 名詞 の形をとります。 |
以上、noneの用法について解説させていただきました。
After studying this article “none” of you should have too much difficulty!