未来進行形を使いこなす! – 実践で学ぶ英文法

英文法・語法

 未来進行形「主語 + will be + ing」の構文を文法的に理解していても、実際に使いこなしている学習者は少ないと思います。特に日本語から考えると意味的に単純未来、または他の言い回しでも書き表せてしまうため、必然的に使う機会が少なくなります。物事をシンプルに伝えるときは、汎用的な単純未来形が多く使われますが、未来進行形を使いこなせるようになると、より幅広く、自然な文章が書けるようになります。当記事では、場面別に未来進行形の効果的な使い方を説明していきます。

未来進行形の定義

  未来進行形は、現在ではなく、未来の一定期間に継続して行われる動作、イベントに使われます。

[基本形]  主語 + will be + ~ing

(注)未来進行形の~ingの部分に使える動詞はAction verb (動作動詞)のみです。

(OK) I will be watching ~
(OK) She will be driving ~
(NG) He will be being stressed ~
(NG) I will be knowing ~

 実は、実用場面では上記の定義の例外もあります。以下、未来進行形がよく使われる5つの場面別に例文を使って説明していきます。

利用場面1: 決まっている予定

 はじめは、すでに決まっている予定についての例文です。

This time next week I will be lying on a beach in Hawaii with my family.
翌週のこの時間には、家族と一緒にハワイのビーチに横たわっています。

 上記の文含め以下ご紹介する文は、意味的には単純未来系 (will + 動詞)でも記述可能です。しかし、単純未来形を使うと、will lie = 横たわる のように動作を伝えるのに比べ、未来進行形を使うと be lying = 横たわっている のように時間の流れを含み、よりその行動やイベントのイメージが強くなります。ぜひ読み手のイメージの違いを考えながら以下のサンプルを読んでみてください。

利用場面2:将来こうなるであろうという推測

 以下は、「未来にこういうことが起こると思う」という予測・推測を表す例です。

I’m pretty sure that Dean will be coming to the meeting later.
Deanはあとでミーティングに必ず来るでしょう。

I don’t think Mike will be eating with us later.
Mikeが後で一緒に食事をとるとは思いません。

利用場面3: 将来への期待

 以下は、「未来はこういうことが起きるといいな」「こうなるべきだ」という期待を表す文章例です。

By next month you will be speaking English fluently.
来月までには、あなたは英語を流暢に話しているでしょう。

I will be seeing Abdul at the conference next week.
来週の会議でAbdulに会う予定だ(会えると思う)。

When my son goes on his school trip he will be staying with his cousin.
息子が遠足に行くとき、彼のいとこと一緒に過ごすつもりだ。

利用場面4:すでに始まっており、未来も続くと思われていること

 未来進行形の基本ルールは、「現在は行っていないが、未来に一定期間行われること」ですが、実際には以下のように、stillのような単語を入れることで現在進行中で将来も継続すると思われること、または継続を期待することに対しても使われます。

Hopefully our stock prices will still be rising tomorrow.
株価が明日も上がり続けていることを願います。

This is taking so long, at this rate I’ll still be ironing at midnight.
すごく時間がかかっている。この調子だと真夜中にまだアイロンがけしてるだろう。

I’ll still be studying English tenses next week.
来週は英語の時制をまだ勉強しているだろう

利用場面5:丁寧なトーンの質問

  未来進行形をを使うと、質問がより丁寧なトーンになります。
例えば、「今夜は何時に食事しますか?」といいう質問を英語にするとかなりたくさんの言い方ができますが、以下のように未来進行形を使うと丁寧な質問に聞こえます。

What time will we be eating dinner this evening?
今夜は何時に夕食を食べますか?

“What time is dinner?” “What time can we have dinner?” といった文に比べ、丁寧な印象になることが感じられると思います。また、単純未来形 “What time will we eat dinner this evening?” と比べても、進行形を使うと、「食べる」ことより「食事をする時間をとる」という意味合いが強まります。

 以下の2例も、他の言い方が可能ですが、未来進行形を使うことでより丁寧な印象になります。

Will Sarah be starting university next year?
Sarahは来年大学に通い始めますか?

Will you be driving up to Nara?
奈良まで運転していただけますか?

 以上、未来進行形の利用場面とサンプルをご紹介させていただきました。As you can see this tense is really useful. We hope you are able to incorporate them more often in your everyday English!

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