単語“Foreigner”はなぜ不適切? – 添削例で学ぶ適切表現

英文法・語法

 パーフェクトな翻訳が存在しない単語というのはよくありますが、foreignerもそのひとつです。Foreigner(foreigners)の辞書訳は「外国人」です。間違いではないのですが、この語にはoutsider = 「よそ者」のニュアンスがあるため、場面によっては読み手が無礼と感じ不快な気持ちになってしまうことがあります。

 単語foreighnerを英検などの資格試験で使っても減点になることはないと思いますが、海外からのゲストへ何かを説明したり、海外へ発信する文書を書く時は極力別の表現を使うことをお勧めします。

 以下、英語便の添削例を元に、適切な語への置換例をご紹介します。「これが正解という」というものはないのですが、内容、コンテキストにより適切な表現を選べるように、以下の修正例を参考にしてください。

1.一般の「外国人」- people + 形容詞(節)/ those who ~

  一般概念で外国人、海外の人々を表すときは、people from abroad のようにpeople + 形容詞句の形をとるか、またthose from other countries ~ 「他の国々からの人々」といった表現が使えます。

(1) 230,000 foreigners people from outside Japan visited the Hiroshima Peace Memorial Museum in 2014.

(2) Many foreigners people in other countries have an interest in Japanese culture and the Japanese language.

(3) There is a housing benefit for foreigners people from abroad.

(4) It is more common among Japanese-born adults than foreigners those from other countries.

2.「海外からの訪問者」- traveler, visitor

 「外国人旅行者、海外から来た人」という意味の場合は、traveler, visitor といった語が使えます。

(5) An English brochure was made to welcome foreigners travelers.

(6) Here are the statistics of foreigners visiting Japan visitors to Japan from overseas.

3.海外から来た居住者 – non-Japanese residents

 国籍の違う(日本に住む)住民一般を説明するときは、non-Japanese residents という表記が便利です。

(7) The country’s population of foreigners non-Japanese residents grew 7.5%.

4.より具体記述へ変更 – overseas + 名詞

 「外国人」という一般的な記載を、overseas + 名詞の形へ変更し、適切かつより具体的な内容に修正している例です。名詞の部分は前後のコンテキストに併せて変更します。

(8) A delegation of 50 foreigners overseas buyers from 12 countries visited Tokyo.

(9) More than 76 million domestic and foreigners overseas tourists visited the island.

(10) The country hopes to build connections with foreigners overseas researchers that will help lift its research performance.

 以上、10個の添削例を使ってご紹介させていただきました。文書の種類と意味を考え最適な表現を使うように心がけてください。