「職場の先輩/後輩」をどう英語表現する?

 前回記事、ColleagueとCoworker の使い分け – 「同僚」を表す英語表現 でもご説明させていただきましたが、英語圏では「上司、管理職」、また「新入社員」といった考え方はありますが、日本の職場でよく使う「先輩・後輩」のような概念がないため年齢や上下関係にかかわらず同僚にはcolleague、coworkerを使うことが一般的です。ですが、文章の中で先輩・後輩のニュアンスを出したいことはあると思います。
英語便の添削提出でもよく見られる、superior「上位の」/ subordinate「下位の」といった表記はどちらかというと、軍隊のような厳しい上下関係を連想してしまい、通常の職場の説明にはは適していません。また、辞書にあるsenior「先輩」/ junior「後輩」は、例えば高校の先輩・後輩といった意味ではよく使われますが、「職場の先輩・後半」という意味においては不自然な感じがします。

 しかし、ぴったりする表現がなくても「職場の先輩/後輩」に近い意味や似たような人間関係を伝えられる英語表現は数多くあります。以下、いくつかご案内させていただきます。

「~の下・~の元で働く」- work under ~/ work for ~

 Work under ~、work for ~は「~の下・元で働く」という意味になります。管理職とそうでない人の関係を表すことが多いですが、同じチームやプロジェクトでの人間関係を伝えるときにも使われます。

This is Mr. Smith. He is my department manager. I’ve been working under him for two months now. 
この方がスミス氏です。彼は私たちの部門長です。私は今彼の下で2か月働いています。

Jennifer just started working at the BBC. Her manager is great. She loves working for him.
ジェニファーはBBCで働き始めたばかりです。彼女のマネージャーは素晴らしい人です。彼女は彼の元で働くことが好きです。

「(仕事歴が)~年長い」- ~ years longer than ~

 「先に入社した」「仕事の経験が長い」ということを年数(または他の期間)で補足することで、読み手に「先輩・後輩」の関係であることを伝えます。

Mike has been at the firm for a few years longer than me. He is always helping me out. He is like my mentor.
マイクは私より数年長くこの会社で働いています。彼は常に私を助けてくれます。私の相談相手のような人です。

古参メンバー、年長者 – senior member

 若い人にはあまり使われない表記ですが、「経験がある人」というニュアンスが伝わります。

Mrs. Jones is a senior member of our team. She been with us since 1989.
ジョーンズさんは私たちのチームの古参メンバーです。彼女は1989年から一緒に働いています。

経歴の浅いメンバー – junior member

 自分の「後輩」という意味にはなりませんが、「チームの若手」というニュアンスが出ます。

Starting last year, Becky is a junior member of our team. She brings a great deal of energy into the office.
ベッキーは昨年働き始めた、チームでは経歴の浅いメンバーです。彼女はたくさんのエネルギーを職場にもたらしています。

「初心者・見習い」- apprentice

 Apprenticeは「実習生・職人の見習い」という意味ですが、「初心者・初学者・見習い」という意味でも使われます。

At the new job, Mr. Roberts teaches me everything. I am like his apprentice.
新しい仕事では、ロバート氏は私にすべてを教えてくれます。彼の見習いのようなものです。

 以上、職場の先輩・後輩の意味合いを伝える英語表現をいくつかご紹介させていただきました。ご参考にしていただければと思います。

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