Simpler or More simple? – 混乱しやすい比較級・最上級のルール

英文法・語法

 当記事では、simpler, more simple など、比較級が語尾にerをつける場合とmoreをつける両方の利用が見られるものについて、「どちらが正しいのか?」というメンバーからのご質問に回答しています。

Simpler / More simpleはどちらが正しい? 

 答えは「一般的にどちらの形も使われている」ということになります。しかし、いかなるときも、両方の形が使えるということではありません。以下、ルールを整理しておきましょう。

  まず、比較級/最上級を作るときに、語尾にer/estをつけるのかまたは前にmore/mostをつけるのかを判断する一般ルールがあります。判断は音節(syllable)の数によります。

※ 音節(syllable) - 1個の母音が含まれる1つのかたまりが1音節です。しかし発音が元になるためスペル上の母音の数がそのまま音節数にならないこともあります。

音節とルールまとめ

単語の音節数 単語例 ルール
1音節 safe 比較級は語尾にer、最上級はestをつける (safer / safest)
2音節 simple 語によりルールが異なり、simpleのように er,est more, most両方の形が存在するものもある。 (simpler / simplest / more simple / most simple)
3音節以上 interesting 比較級は前に more,最上級は前にmostをつける (more interesting / most interesting)

2音節語には両方のパターンがある

 上記の表のとおり、2音節の語の比較級、最上級については、実はネイティブスピーカーから見てもかなりのグレーゾーンです。例えば、simpler と more simpleは日常両方の形が使われていますが、文法的に正しい形は比較級simpler/最上級simplest であるといえます。このため、会話ではどちらでも不自然に聞こえることはありませんが、フォーマル文章のライティングにおいてはsimpler/simplestを使う方が安全です。
 一方、単語handsomeのように、従来はer, estをつけてhandsomer(比較級)、handsomest(最上級)のように使われていた語が、慣習的にmore, mostの形(more handsome/most handsome)に変わってきたものもあります。現在でもhandsomer/handsomestも使われていますが、more handsome/most handsomeの方がより多く使われています。理由は、handsomer/handsomestが発音しずらいからというのが説ですが、同じ理由でhandsome意外にもmore, most型がより一般的になっているきている語もあります。面倒ではありますが、やはりフォーマル文章のライティングにおいては辞書を引いて正しい形を確認されることをお勧めします。

2音節でmore, mostを使う一般ルール

 2音節の語についての変化がわからないときは、辞書を引くことをお勧めしましたが、2音節の語で、- ful, -ous, -less, – ly を接尾語にとる語は、一般的に more, mostの形をとるということを覚えておくと便利です。ただし、100%ルールではなく、例外があります。分からないときは辞書を活用してください。

接尾語 単語例 比較級 / 最上級
-ful helpful more helpful / most helpful
-ous famous more famous / most famous
-less careless more careless / most careless
-ly slowly more slowly / most slowly

 比較級、最上級にはグレーゾーンがあり、慣習と文法ルールが必ずしも一致しないこともあります。ネイティブスピーカーでも学習者から質問があると文法書で再確認することも少なくありません。ぜひ、楽しみながら着実に学習していただければと思います。