英文添削 – ネイティブかノンネイティブか?

 自分で書いた英文を誰かにチェックしてもらいたいとき、ネイティブとノンネイティブのどちらの添削者に頼むのが良いのでしょうか?

 ネイティブとノンネイティブの添削者には、それぞれの強みと弱みがあります。特徴を簡単にまとめたのが以下の表です。

強み
弱み
ネイティブ添削者
(アメリカ人、イギリス人など英語を第一外国語とする人)
海外にそのまま出せる文章に仕上げられる。文法だけでなくトーンやニュアンスも含めて修正できる。 自らの英語学習体験がないので、学習方法のアドバイスは弱い。初心者の文章の意味が理解できないこともある。コメントや解説の英語が難しい場合もある。
ノンネイティブ添削者
(日本人やインド人、フィリピン人など英語を学んで習得している人)
自らの学習体験に基づき、学習者の視点で解説ができる。
日本人は和英翻訳もチェックできる。
添削後の文章には、どうしても不自然さやたどたどしさが残る。文法中心の修正となるため、文章トーンやニュアンスが最適にならないことが多い。

 英文添削はネイティブスピーカーでないとダメだと思っている人もいるかもしれませんが、SNS投稿、日記といった「学習目的」の文章の添削はノンネイティブ添削者でも十分対応できます。 英検やTOEFLなどの資格試験のエッセイはどうでしょうか? 「試験合格」という目標で学習するのであれば、これもノンネイティブ添削者で対応可能です。実際に英検1級に合格している人の文章でも、ネイティブスピーカーから見ると、不自然な点やロジックの弱さがよく見受けられます。つまり、試験の合格という点では、ネイティブ並みの文章をめざす必要はないといえます。また、ノンネイティブ添削者の方は自分の学習体験をアドバイスに活かせるという強みがあります。

 一方、日常的に海外とやりとりする必要がある人、海外へ文章を発信しようとしている人、また、留学予定があってTOEFLなどの試験を受けている人、海外や外資系企業で仕事をしている人、または海外で仕事を探そうとしている人には、ネイティブ添削者をおすすめします。資格試験に合格しても、文章がたどたどしかったり、ロジックが子供じみていると、海外で周りから受ける印象がかなり悪くなります。きちんとした文章が書けるということは、その人のインテリジェンスを表すことにつながるからです。

ぜひ、ご自分の目的やご予算に併せて、講師やサービスを探してみてください。

  注意点として、「ネイティブに通じる英語」と広告にあっても、実際の講師は第一外国語が英語ではない講師ばかりというサービスも存在します。サービスを選ぶときは、講師の写真や、プロフィール、添削のサンプルをきちんと掲載しているところを選び、トライアルや無料お試しがある場合は、実際に試してみることが有効です。
 

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