英文添削 – 相性の良い先生・添削者の選び方

 英語学習において生徒は先生から大きな影響を受けます。プライベートレッスンで長期に会話指導を受けると、生徒の話し方は先生に似てくるし、ライティングにおいては文体や表現が講師の文章に似てくるものです。

「ネイティブ添削の英語便」でも、気に入った先生を指名するシステム(※)があります。そして、受講者のニーズに合わせた先生をおすすめすることはスタッフの重要な仕事です。しかし、「受講者に本当に合った先生」とはいったいどういう人なのでしょうか?ベストな先生と生徒の組み合わせはどうやって決めればいいのでしょうか?実は、先生と生徒の相性にはいろいろ裏話があります。

 以下、スタッフが気づいた添削者と受講者の相性や先生選びについてのポイントと、受講生からよくある質問と回答をいくつかご紹介します。ぜひ、自分に合った先生を探すヒントにしてください。

※ 英語便の先生を指名するシステムでは、通常の添削より多くのチケットを使って好きな先生へ書いた文章を送信いただきます。また、ここで紹介している添削者の事例は、全員ネイティブスピーカーです。

受験や資格試験学習に最適な添削者とは?

 大学受験や英検、TOEIC、TOEFLなどの資格試験の文章に関しては、通常添削者は「試験の指導要綱」を元に添削を行います。このため、説明方法に違いがあっても添削者間の文章スタイルに大きな差が出ることはありません。受験や資格試験の指導者は、英文チェックに加え、受講者の気持ちを考え、励まし、一緒に弱点を見つけてくれるような寄り添った気持ちを持つことが求められます。添削者の紹介文やプロフィールに自分が目指す試験の担当項目があることはもちろん、サンプル添削がある場合は必ず確認して、説明が分かりやすい、コメントで励ましてくれているような添削者を選ことが有効です。また、「初心者におすすめ、初心者OK」などと書かれている先生は、レベルが低いということではなく、「生徒のサポートが上手い」「説明が上手い」という指針なので参考にしてください。

 難しい要求があるライティング試験や、受験者が多くない資格試験に挑むときは、まずスタッフに相談しましょう。専門でなくても要綱を送ると、学習して対応してくれる先生もいます。

ビジネス文書は専門家へ

 ビジネスメールやレポートなどのビジネス文書は、できるだけ実際のビジネス経験がある添削者へ依頼することをお勧めします。アカデミックフィールドでは一流といわれる講師でも、ビジネス文書は苦手という人はよくいます。ビジネスでは、英語として正しくても、言ってはいけないことがあったり、ものの言い方が悪く契約で不利になることもあります。実際のビジネス経験がライティング・添削指導に影響します。英語便でもビジネス文章は、ビジネス担当講師のみが対応しています。好きな先生であっても、自己紹介やプロフィールに「ビジネス対応」と記載があることを確認するようにしてください。

長期の総合ライティング力強化には?

 短期目標ではなく、長期に総合ライティング力を高めていきたいと考えている方にとって、講師選びはより重要な要素となります。相性の良い講師が見つかると短期間に、文書がどんどん洗練されていくこともあります。では「相性の良い講師」はどう見つければよいのでしょうか? 実はスタッフが驚くほど「好きな先生」は人によって違います。ライティングにおいて相性が良い組合せとは、指導者と受講生の「文章の感性が合っている」ということになります。

 ライティングにはその人の性格が現れます。文法・構文修正以外の「私ならこういう」という視点の文章には、外交的、内向的、堅物、ロマンチックといった性格が言葉の隅々に現れます。どんなに文法や構文を教えるのが上手い先生でも、受講者と性格がかけ離れていると、受講生が教えてもらった英文に違和感を感じることがよくあります。

※ 感性の違いの簡単な例では、添削者が 「drop by ~ = (ひょっこりと)立ち寄る・顔を出すという意味」 という句動詞を使った文を提案したとしても、内気な人には軽率な感じがして使えない、といったことがあります。  

 「感性が合う添削者」が見つかると、学習者は言葉のニュアンスやロジックを極め、ライティングをより洗練させていくことが可能です。感性の合う講師を探すには、講師の紹介文やプロフィールだけではなく、その先生が実際に書いた英文や添削サンプルを見て「英文が自分にしっくりくる」かどうかをチェックすることが有効です。そして実際に受講してみて「添削者の英文に違和感を感じる」というときは思い切ってほかの先生を探してみるべきです。まじめな学習者は、先生との相性が悪くても自分の英語力を疑いボキャブラリービルディングに集中したり、自分のスタイルを変えようとしてしまうことがあります。ストレスが貯まり、学習が楽しくなくなってしまうこともあります。英文の感性が一致する先生と出会うと、教えてもらったセンテンスが自然に吸収でき、速く上達します。学習も楽しく感じられると思います。

以下は、先生選びに関してメンバーからよくある2つの質問とスタッフの回答です。

先生・添削者選びでよくある質問

Q1. 1人の先生に教えてもらうのと、複数の先生に教えてもらうのとではどちらが効果的ですか?

 英会話の世界では言語の多様性を学ぶために、いろいろな国の先生と話すことが有効と考えられています。ライティングにおいてもアメリカ英語、イギリス英語といった違いはありますが、会話ほど地域による多様性を学ぶ必要はないといえます。日本語の例でいうと、大阪に住んでいる人は「関西弁」を話せた方がコミュニケーションが円滑にいく場合でも、ライティングにおいてはNHKニュースで学んだ日本語を使っていればよいということです。1人の気に入った先生と共に、一緒に弱点を克服していく方法は上達への近道といえます。

 しかし、先生も分野により得意・不得意があります。また上記で説明した「文章の感性」の問題もあるため、ライティングの種類によって、依頼する先生を変えたり、セカンドオピニオンを聞く姿勢は必要です。

Q2. プロ教師とプロライターのどちらに学ぶのが良いでしょうか?

 プロのライターは、言葉に敏感であり、プロの教師でも見つけられない言葉のニュアンスを訂正することができます。また言葉の引き出しが多いのでライティング技術を高めたいというときは、幅広い言葉や、高度な技術を教えてくれるライターの先生に学ぶことが有効です。一方、文法の説明は教師の方が得意です。また、スランプのときに叱咤激励してほしい、学習の悩みを聞いてほしいというときは、教師に頼む方が有効です。

添削者と上手くコミュニケーションする

 添削者を指名したときは、書いた文章や自分のことをできるだけ相手に伝え目標や悩みを共有するようにしてください。そして、可能であれば添削結果への反応を伝える(これは新しい発見だった、ここはちょっとわからなかった など)ことが大変有効です。フィードバックがあると、添削者も説明方法を変えたり補足説明を入れるなど工夫することができます。

以上、講師の選び方をご案内しましたが、自分に合う添削者を見つけるヒントとなれば幸いです。

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